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睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは

睡眠中に何回も呼吸が止まり(10秒以上、1時間に5回以上)十分な睡眠がとれない病気です。症状としては、大きなイビキ、夜間の呼吸停止、起床時の頭痛、日中の強い眠気などがあります。潜在患者は人口の1~2%といわれ、放っておくと高血圧や循環障害、脳血管障害の原因となることも報告されています。また日中の眠気などのために、仕事に支障を来したり、居眠り運転による交通事故の発生率を高めたりするなどの社会生活に重大な悪影響を引き起こすこともあります。

次の8つの状況での眠気を評価してみましょう。合計が11点以上なら睡眠時無呼吸症候群(SAS)の可能性があります。

状況 点数
決して
眠く
ならない
まれに
眠くなる
時々
眠くなる
眠くなる
ことが
多い
1 座って読書をしているとき 0 1 2 3
2 テレビをみているとき 0 1 2 3
3 人がたくさんいる場所で座って何もしていないとき(例えば会議や映画鑑賞中) 0 1 2 3
4 車に乗せてもらっているとき(1時間くらい) 0 1 2 3
5 午後横になって休憩しているとき 0 1 2 3
6 座って誰かと話をしているとき 0 1 2 3
7 昼食後、静かに座っているとき 0 1 2 3
8 運転中、渋滞や信号待ちで止まっているとき 0 1 2 3

Epworth Sleepiness Scale ( ESS )

検査の方法について

終夜睡眠ポリグラフィーという検査をおこないます。従来では、1泊2日の入院検査が行われていましたが、最近携帯型の無呼吸検査装置が開発され、入院しなくてもご自宅で簡単に睡眠時無呼吸検査のスクリーニングができるようになりました。当診療所では、携帯型の無呼吸検査装置を使用し自宅にて2日間の夜間検査をお願いし、無呼吸の程度といびきの状態を調べます。その後そのデータ解析の説明を後日説明しています。

検査後の治療について

生活習慣の見直し

減量や飲酒の制限、禁煙などの生活習慣を改善するだけで、無呼吸が減少したり、無くなる方もおられます。その他、仰向けに寝ることは、舌根沈下を招くために無呼吸を悪化させます。なるべく横向きに寝るなど、睡眠中の体位の工夫によっても無呼吸が改善する場合もあります。
無呼吸の程度にもよりますが、治療は大きく3つに分けられます。

内科的治療(CPAP療法)

鼻マスクを装着して呼吸の停止時に空気を送り込み無呼吸を減少させる装置を用います。この装置を用いることによって、いびきと無呼吸をほとんどなくし、睡眠の質を改善することができます。現在当診療所では、各種メーカーのCPAP機種を使用して約40―50名の方のCPAP管理をおこなっています。有効率が高く睡眠時無呼吸症候群の中心的な治療法となっていますが、装着を中止すると無呼吸は元に戻るために、基本的には毎日使い続ける必要があります。また、CPAP療法も一定の基準を満たした場合に健康保険の適応となり、3割負担の方で月5,000円程度の自己負担となります。ただし、この場合月1度の医療機関への受診が義務付けられていますので、通常毎月1度の予約診療にてSASの状態、体重の管理をしています。

歯科的治療

軽度の無呼吸の場合、歯科でマウスピースを作成してもらうことにより無呼吸が改善する場合があります。最近では、無呼吸症候群を診断された場合には、保険診療でマウスピースを作るようになりました。自宅でCPAPを使用しているものの、旅行時の一時的な代替治療にも有用です。当院では、枚方市内での経験豊富な歯科・口腔外科診療所を紹介しマウスピース作成を依頼しています。

耳鼻科的手術療法

鼻詰まりが強い場合には、鼻閉を改善させる手術を、扁桃腺の大きい方や口蓋垂(のどちんこ)が大きく垂れ下がっている方には、扁桃腺摘出手術、咽頭口蓋形成術をお勧めします。

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